第2回―中国人との接し方

1.私と中国の関わり

私は第2次安保闘争の頃学生生活を送り、全共闘の主張を聞く中で中国に大変興味を持った。毛沢東が神のように崇められ、共産主義で統制されている中国とは一体どんな国か、一度自分の目で見てみたい、と思った。当時、大学の第2外国語で中国語をとる人はほとんどおらず、私もフランス語をとったが、外務省に入って米国の大学で研修した時、中国語を学んだ。当時中国語の授業は普通には行われておらず、中国語に関心を持ち始めた学生達が一緒になって大学当局に授業の開設を要求し、ようやく実現したのであった。正に、中国ブームの始まりの時であった。

その後、ニューヨークの国連代表部に勤務した時も中国語の勉強を再開したが、どうしても違いが分からず、自分でも区別して発音することが困難な音があることに気付き、挫折した。しかし、それでも中国に行ってみたいという気持ちは収まらず、人事当局にお願いして1996年に中国赴任が実現した。結局2年に1カ月足りないという短い勤務に終わってしまったが、その時の中国は既に改革開放が進み、ほとんど普通の国になっていた。人民服も年配の人がたまに来ているだけだったし、「毛語録」などは古本屋にしかない。道は自転車ではなく車で溢れていた。それでも、「中国らしさ」はあちこちで感じることができた。何と言ってもそのスケールの大きさ。故宮を南の入り口から北の出口までまっすぐ抜けるだけでも2時間はかかる。万里の長城も正に壮大な建築物である。道路も広く、人民大会堂も、中南海も、釣魚台迎賓館も規模が大きい。中国は「広い」「多い」「大きい」という三つの言葉で形容できると言われる(権鎔大著「あなたは本当に「韓国」を知ってる!?」)が、正にその通りである。それを見ただけでもここに日本とは全く違う文化があるであろうことは容易に想像できる。

2.政治体制

中国政治の特色は統一と治安を維持するのに苦労していることである。中国は分裂と統合の繰り返しており、今のように広大な地域を長年にわたって統一国家として維持しているのは中国の歴史の中でも稀有なことである。異民族を抱えていること、そして漢民族の中でさえ政府に対する不満が溜まっていること、その中で共産党一党支配を正当化しなければならないこと、これは容易な事業ではなく、習近平さんの顔にほとんど笑顔が見られないのも当然であろう。

本来中国は孔子のような偉大な思想家を生み出し、長い歴史の中で多くの教訓を得て国を治める術にも長けてきているはずであるが、何故か各王朝とも最初は立派な統治をしても次第に腐敗し始め、やがて異民族や反乱分子によって攻め滅ぼされる、という歴史を繰り返してきた。清王朝も腐敗したために西欧諸国や日本から付け込まれ、国の一部を奪い取られたり、治外法権の区域(租界)を設定されたり、という悲哀を味わった。今は隆盛期にあり、遂に世界第2の経済大国となったが、共産党一党支配という独特な体制で、言論の自由を厳しく制限しており、そのような強権体制を維持するのは容易なことではない。

無論、政策決定とその実現を迅速に行えるという面では何事を実現するにも煩雑で時間のかかる手続きを経なければならない欧米民主主義よりも有利である。最近北京の空気がきれいになってきたと聞くが、もしあのひどい大気汚染をこんな短期間で取り除くことができたとすれば、それは強権的な体制の賜物であるとも言える。この体制で立派な指導者が選ばれ、腐敗も最小限に留め、官僚の体制も効率的且つクリーンに保つことができればこんなよい体制はない、ということになるのだが、そのような理想社会実現は難しいと見る人が多い。

政府の政策に批判的な考えを持っている人は多いが、政府に近い立場にいる人は政府の公式見解しか述べないのが普通である。タクシー運転手など一般庶民との私的会話の中ではしばしばかなり率直な政府批判の声を聞くことができるが、当然限度はわきまえていると思われる。

ある人は中国を「何でもあり」の社会だと形容した。一つの見方で説明しようとしても必ずそうでない面もあることに気づくと。政府おひざ元の北京では政府のコントロールが効いているが、南の上海や広州まで下ると不法なことも横行しているとか。「上に政策あれば下に対策あり」とも言われる。3日中国にいなかったら最早中国のことは語れない、と言われるほど変化の激しい国でもある。このように力がみなぎり、ダイナミックな中国に日本は如何にすれば太刀打ちできるのか。今のように米国の同盟国として中国とは一定の距離を保つ、という形でいつまでもやっていけるのか。そこは、日本としても状況の変化をよく見据えながら、固定観念にとらわれることなく、柔軟な発想で対応を考えて行く必要があろう。

3.対日政策

日本に対する政策は親日と反日の間で大きくぶれる。一旦反日の方針がとられると、まず政府のハイレベルの会談が困難になる。そして、文化交流など友好交流の行事が止まる。ひどい場合は大きな反日デモが起きる。経済面で直接的な影響が生じることは少ないが、やはり中国側も日本側も民間レベルも含めて慎重姿勢になり、新たな投資等は控えられることになる。一方、親日に転換される場合は政府ハイレベルでの交流が復活し、文化交流行事も再開されるが、日本の貢献を公の場で評価したり、感謝を表明したりするようなことはない、という点では韓国との共通性がある。親日と言っても要は反日の道具立てが舞台裏に取り片付けられているだけのことで、何かのきっかけがあれば再び舞台正面に引き出されて来ることになる。その意味で今は親日の状況にあるとみてよいであろう。但し、尖閣諸島にやって来る中国公船や漁船の数は一向に減っていないようである。一方、中国は今、韓国に対しては厳しい姿勢をとっており、最近も中国で不買運動の対象となったロッテ・マートが中国から完全撤退するというニュースが流れている。

4.国民性

私の持つ中国人のイメージは豪放磊落で兄貴のように頼れる存在、ということである。これは香港や台湾の人達も含めての話である。やはり大陸的風土の中で異民族の脅威にさらされながらも、様々な困難を乗り越えて生き延びてきた民族のDNAを代々受け継いでいるためであろうか。

中国人が最も嫌うことは面子をつぶされること、ということがよく言われる。例えば、偉い人から何かを頼まれたらそれはやってあげないとその人の面子をつぶすことになる。2012年9月、当時の胡錦濤国家主席が野田首相に尖閣列島の国有化はやめて欲しいと直接頼んだにもかかわらず、その2日後に国有化の閣議決定が行われた。これは完全に胡主席の面子をつぶすことになった。その後激しい反日デモが行われたのはそのためであると言われる。面子をつぶすというのは日本人にとっては公衆の面前で恥をかかされること、とほぼ同義語であるが、中国人にとってはもう少し狭く、自分の地位に相応しい扱いを受けなかったために恥をかかされた、という場合を指しているように思われる。このためか、要人の行動に関しては事前に事細かくシナリオを決め、予測不可能な状況(その場で臨機応変に対応する状況)を作らないようにするために最大限の努力を傾ける、という印象がある。

物事はトップダウンで決まり、お互いに遠慮なく批判し合う。チーム・プレーよりは個人プレーが得意、というような点も含め、欧米の文化と似ている。一方、それほど親しくない人に対しては平気でだましたり、出し抜いたりするのに、ひとたび兄弟の契りを結ぶとどこまでもお互いに支え合う関係になるそうで、こういった面は東洋独特の文化と言えよう。日頃の付き合い方はフランクで自然体。こちらも気を使う必要がない代わりに先方も余り気を使わないので希望は遠慮なく伝えた方がよい。お土産を交換したり、長幼の序を大事にしたり、という日本と共通の文化も多く、親しみを感じることができる。

5.国民の対日観

個人の付き合いの中で反日的な発言が出ることはめったにないが、これは相手にいやな思いをさせたくないという配慮から単に封印しているだけと考えた方がよい。何かの拍子にそれが出てくることもあるので、その時は日本人としてそれに対するきちんとした自分の考え方を持っている、或いは少なくともそのことについてよくよく考えている、ということを相手に示せるようにしておくことが肝要である。その問題にチャンと向き合っていない、という印象を相手に与えると、やはり日本人は過去のことをすぐ忘れてしまういいかげんな人達だ、という結論に持って行かれることになりかねない。過去のことについて謝罪すべきだ、と言っている訳ではない。日本人に生まれた以上このことは避けて通れない大事な問題であって、深く考えている、という姿勢を示すことが大事なのではないか、ということである。8月15日が何の日か知らない若者が増えているということで、ついこういう懸念を抱いてしまうのである。

中国で戦後一貫して行われている反日教育の影響は小さくないと思う。日本人は残酷で鬼のような人達であるというイメージを植え付けるような映画が数多く制作され、テレビでも放映されている。中国で行われる日本語弁論大会でのスピーチを聞いていると、「あなたは何故日本語なんか勉強するの?と友達に聞かれた」といった経験がしばしば語られる。やはり、日本は本来憎むべき国なのである。この日本人に対する悪印象が日本を訪問する観光客が増え、日本を自分の目で見る人達が増えることによって少しは変わっていくのかどうか、ということに注目している。草の根レベルで対日観が変化してくれば政府と雖も反日感情を政治的に利用することが困難になって行くことが期待される。

文化的には保守的で、なかなか外国文化を受け入れない。海外でも中華料理しか食べない、という中国人がいて、驚いたこともある。自らの文化に誇りを持っており、日本の文化は中国のものまねであって大したことはない、という極めて率直な見解を私の向かって述べる人もいた。これに対し、日本人の方は中国を日本文化の本家本元として崇拝している人達と日本文化の方が洗練されており、中国文化は文化大革命以来レベルが下がってしまったと言って中国を批判する人達に2分されている、というのが1990年代北京の大使館に勤務していた頃の私の印象であった。今はどうであろうか。言葉の壁を乗り越え、中国で俳優として活躍する日本人や日本でビジネスを成功させた韓国人、等の話を耳にすると、少なくとも若者に関する限り中国文化、日本文化、韓国文化、といったものを比較してどうこう、といった見方は最早しておらず、面白いものは面白い、国籍は関係ない、という感覚になっているのではないかと想像する。ただ、こういった人達も文化の違いというものはしばしば感じているようで、日中韓が「北東アジア文化」と呼べるような共通の文化の中で違和感を感じることなく共存できるようになるまでにはまだまだ時間がかかりそうである。

中国語講座(II)

中国語の数字・月・日・曜日の言い方

中国語の数字表現は比較的なじみやすいので楽しく覚えられる。

(数字)

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 20 25
líng èr sān liù jiǔ shí shí yī shí èr èr shí èr shi wǔ

 

99 100 200 1000 2000 10000 20000
jiǔ shi jiǔ yì bǎi liǎng bǎi yì qiān liǎng qiān yí wàn liǎng wàn

 

(月)

一月   二月…         几月(何月)

Yī yuè  èr yuè    jǐ yuè

 

(日)

一号(1日)    二号    三号…     几号(何日)

Yī hào          èr hào  sān hào     jǐ hào

 

(曜日)

星期一(月)  星期二(火)…   星期日/ 星期天(日)    星期几(何曜日)

Xīng qī yī     xīng qī èr         xīng qī rì / xīng qī tiān     xīng qī jǐ

 

英語講座(II)

「この日本語、英語でなんという?~How to say some very Japanese phrases in English~(Laurence Newbery-Payton, Lingua House)」より

 

  1. Greetings
a.   お疲れ様です。

1.  仕事を褒める

2.  よく働いてくれたことに感謝する

3.  分かれの挨拶

b.   いただきます。

1.  感謝する

2.  料理を褒める

c.   「頑張る」

1.  努力を促す

2.  幸運を祈る

3.  あきらめないで

4.  しっかりやります

5.  スポーツ選手に向かって

d.   よろしくお願いします。

1.  初めまして

2.  一緒に働けてうれしい

3.  手紙でお願いをした時に

4.  手紙の終わりの決まり文句

   

Good work. / Good job. / Well done.

Thanks (for your hard work).

See you tomorrow.

 

Thank you for the meal (usually said after a meal!)

This looks delicious!

 

Do your best.

Good luck for the test/looking for a job/for the interview.

Don’t give up!

I’ll give it my best shot!

Go for it! /Do your best!

 

Nice to meet you. (meeting for the first time)

I look forward to working with you. (to a new colleague)

Thank you in advance. (formal writing)

Yours sincerely. /Sincerely yours.(US) /Yours faithfully (GB) (formal writing)

 

  1. Descriptions
「懐かしい」

1.    これ、懐かしいですね!

2.    久しぶりに会って、懐かしかったです。

3.    懐かしい顔

4.    高校生のころが懐かしい。

5.    地元は今でも懐かしい。

6.    あっ、ガリガリ君、懐かしいね!

 

「微妙」

1. この味は微妙ですね。

 

2. 彼は微妙な表情を浮かべていた。

3. 微妙な立場にいる。

4. 2つの絵の微妙な違い

 

「渋い」

1.    柿は渋すぎて食べられません。

2.    渋い顔をしているな。

3.    あの人はいつも渋い顔をしています。

4.    この店は渋くて好きです。

 

 

This brings back memories! / This takes me back!

Meeting after so long brought back memories.

A familiar face(=なじみのある顔)/ An old (familiar) face

I miss my time at high school.

I still fondly remember my hometown.

Look, Garigari-kun, we used to buy that all the time!

 

 

I’m not sure about the taste of this. / This tastes a little odd.

He had an ambiguous expression on his face. / I couldn’t read the expression on his face.

I’m in a delicate position.

A subtle difference between two pictures.

 

 

Persimmons are too bitter for me to eat.

You’re looking glum. /Why the long face?(慣用句)

She’s always frowning. /She’s always wearing a frown.

I like this shop for its quiet elegance.