第2回 「英語を使った自らのエピソード(1)韓国ホームステイ・韓国人学生との交流」

皆さんは「英語の魅力」は何だと思いますか?
私が思う英語の魅力、それは「世界中に友人をつくれること」です!特に、母語が違う国の人々との交流を可能にしてくれるという点で、英語はとても素敵な言語です。
今回は、私がそんな「英語の魅力」に気付いた韓国での経験を紹介します。

私は高校二年生の時(2015年)に、韓国の姉妹校を訪問しました。それまで自分にとって、韓国は「近いようで遠い国」というイメージでした。ネガティブな報道に触れることもあり、心理的に壁を感じていました。出発の朝、飛行機の中でも不安な気持ちがありました。
しかし、現地に到着すると、ホストファミリーをはじめ、学校の生徒や先生など、様々な方が熱烈に歓迎してくれました。
現地では主にホストシスターやホストブラザーと行動を共にするのですが、私のホストシスターのヘイヨンは日本語が話せず、私も韓国語は話せませんでした。つまり、コミュニケーションツールは英語しかなかったのです。
一緒に授業を受けるときには、ヘイヨンは先生が話している内容を一生懸命英語で説明してくれました。授業外の時間帯にも、お互いの国や趣味などの話題で大いに盛り上がりました。英語を使って、たくさんの会話を楽しみました。たとえ母国語が違っても、英語を使えると、世界中の人と話ができるのです。これは感動的な発見でした。

受験勉強の科目として英語を勉強する日々の中では、なかなかそうした英語の魅力を実感できないかもしれません。英語が非常に無機的なものに感じられてしまうこともあるかもしれません。
しかし、英語は本来コミュニケーションのツールなのです。国や宗教といった背景が異なっても、英語はそうした人々をつなげる力を持っています。一緒に過ごす中で感じる様々な感情や感想を、自分の言葉で表現し、周りの人々と共有できることは素晴らしいことです。
楽しい。嬉しい。感謝している。
気持ちは言葉にしないと通じないといいますが、英語はそんな言語的障壁を取り除いてくれます。
英語を話せるようになると、世界中の人と様々な情報や感情を共有することができます。世界中の人に自分のことをより多く知ってもらえます。もちろん、逆も然りです。

韓国のホストファミリーは日本の文化に大変興味を持ってくれたので、自分の英語を駆使して一生懸命伝えました。日本について新しいことを知るたびに、とても嬉しそうな顔をしてくれたのを覚えています。ホストファミリーや学校の友人と様々な話をするうちに、彼らのコミュニティの輪に入れた気がしました。
帰国前、私にとって、韓国は「近くて近い国」になっていました。英語が、韓国の家族や友人と私を結ぶ「架け橋」になってくれたのです。