【英語学習のポイント】 第13回:語の使い分け ⑥「時代」のいろいろ

今週は、「時代」を表す単語4種類の使い分けを学びましょう。

まず、 ‘day/days’ は、比較的短い「時代」を指します。
ただ、短いと言っても、 ‘days’ の文字通りに日単位ということはなく、2年くらいならば使えるそうですが、口語的な表現なので、論文やレポートなど、アカデミックな文章を書く時は注意が必要です。
実際よく見られるのは、定型の熟語としてが多く、「当時」 ‘in those days’ 、「古き良き時代」 ‘good old days’ などは有名ですね。

一方、 ‘era’ は、かなり長い期間を表します。
また、「青春時代」のような誰かの個人的な時代ではなく、国などの歴史的な時代を指します。例えば、「江戸時代」「明治時代」は ‘Edo era’ 、 ‘Meiji era’ です。
大抵の場合は ‘period’ と入れ替えが可能で、また少しフォーマルに言いたい時、文学的に表現したい時は ‘epoch’ を使うこともできます。

そして、 ‘age’ はというと、‘era’ よりも、より長い「時代」を表現したい時のための語です。
「氷河期」は ‘the ice age’ と言います。先程の「江戸時代」 ‘Edo era’ との違いがお分かりでしょうか。
ちなみに、 ‘age’ は ‘for ages’ の形で、 ‘for a long time’ を口語的に強めることもできます。 “I haven’t seen you for ages!” と言えば、「すごく久しぶりですね!」と再会の喜びを強調できます。

最後に、 ‘time/times’ です。こちらは個人的な「時代」にも、歴史的な「時代」にも使うことができます。
なので、ある一時期の人々の生活が思い浮かぶような描写をする時には、 ‘time/times’ がぴったりです。

They were very modest times, but the warm hospitality which I received from Professor Hu and his family still remains like a treasure engraved in my memory. (とても質素な時代でしたが、胡先生ご一家のおもてなしは、いまも宝物のような思い出として、胸に刻まれています。)