【英語学習のポイント】 第9回:カタカナ英語 ③ゴージャス

今週は、カタカナ英語の3回目です。

「ゴージャス」と聞いてどのような印象を持ちますか?
豪華で、キラキラと華やかで、贅沢なイメージを思い浮かべる人が多いと思います。

では、英語の ‘gorgeous’ はどんな意味でしょうか。
英和辞書を引くと、「豪華な」の訳が真っ先に出ているかもしれません。
しかし、英語ネイティブがその意味で ‘gorgeous’ を使うことは実際あまり無いそうです。

それでは一体どういう場面で使われるのかというと、自分がとても魅力的だと感じたものを形容する、というのが ‘gorgeous’ の本質です。
例えば、 ‘gorgeous food’ と表す時、それは高級食材である必要はありません。自分が大好きな食べ物である、ということが、 ‘gorgeous’ が使えるかどうかの重要なポイントです。

もう1つ、先週のおさらいを兼ねて、例を見てみましょう。
「昨夜、私たちはその豪華なレストランでフランス料理を食べた。」を英訳してみて下さい。

“We had French cuisine at the gorgeous restaurant last night.” にしてしまった人、おしいですね。
英語ネイティブがこれを聞くと、「よっぽど思い入れがある、大好きなレストランで食事をしたのだな」と感じるようで、場合によっては、大げさすぎて少し滑稽なくらいだそうです。
ただ単純に「豪華な」の意味を伝えたい時は、 ‘gorgeous’ ではなく ‘luxurious’ を使うと良いでしょう。

ちなみに、 ‘gorgeous’ は魅力的な人に対する褒め言葉としても使うこともできます。
女の子が言われて嬉しいのは ‘beautiful’ よりも ‘gorgeous’ だと聞いたことがありますが、 ‘gorgeous’ という言葉に隠れた気持ちの強さを考えると、納得ですね。