インタビューブログ『農業で「根」のアイデンティティを築いていく 〜「うちで農園」と園芸福祉〜第1章』 うちで農園農園長 小勝正太郎さん

インタビューブログ

農業で「根」のアイデンティティを築いていく
〜「うちで農園」と園芸福祉 〜

うちで農園 農園長 小勝正太郎さん


リンガハウス教育研究所の近くにある農園、「うちで農園」。

この農園は「援農ボランティア」という形で、心の調子を崩されている人々が緑ある環境の中で体を動かせる機会を提供しています。
今回は、「うちで農園」の農園長で、東京外国語大学にゆかりのある、小勝正太郎(おがつしょうたろう)さんにお話を伺いました。(全8回)

 

第1回 小勝さんと「うちで農園」

リンガハウス教育研究所から徒歩2分ほど、閑静な住宅地の中に、大きなビニールハウスが目を引く緑豊かな農園、「うちで農園」があります。
その「うちで農園」の農園長、小勝正太郎さんは地元府中市出身です。

小勝さん:「小勝という苗字は珍しい苗字だと思いますが、私の一族は江戸時代初期からずっとこの地で農業を営んでいました。農園の昔の姿は、武蔵野の面影を残す栗林や、湧水を用いるワサビ田でした。」

代々続く農家に生まれた小勝正太郎さんは、2008年に東京外国語大学外国語学部アラビア語専攻に入学。その後2010年に退学、新たに早稲田大学政治経済学部に入学し、地方自治や児童福祉について研究、卒業後、農業の道に進みました。2年間の研修後、2017年から、「うちで農園の農園長」として農園の「第二の創業」に取り組み、現在はトマト「よみがえり」やさつまいもなどの栽培をされています。また、小勝さんは産業カウンセラーの資格を持つほか、学生の頃から調布の児童福祉施設に通い、ボランティアとして支援を続けています。

小勝さんはなぜ農業の道に進まれたのですか?

「大学在学中に都市農業に可能性を感じたからです。 特に、オランダの都市農業はケアファーム農業と福祉が密接に関わっているのですが、日本でも同じような農業が実現できるのではないかと思いました。」

東京に農地は少ないイメージがありますが…。

「確かに、現在東京で新たに農地を作り就農するのは、非常に難しいと思います。しかし一方で、先進国の中で都市に農地を多く持つ国は日本しかありません。欧米の都市では、一般的に、市街地のエリアと農地のエリアがはっきりと分かれています。都市の中、つまり生活圏内に農地があるということは素晴らしい利点です。私の場合、実家が兼業農家で農地を持っていたので、福祉と農業が密接に関わる都市農業ができるのは私しかいないと思い、農業の世界に飛び込みました。」

小勝さんの営む「うちで農園」の取り組みの一つに、「援農ボランティア」があります。
「援農ボランティア」では、農業の作業のうち、簡単な作業をボランティアとしてやってもらうことで、心の調子を崩してしまった人をサポートしています。

小勝さん:「援農ボランティアの方には、種まきや収穫、排水用の溝を掘る作業など、さまざまなお仕事をやっていただいています。農業体験よりは実際の農家の仕事に近いですね。」

「援農ボランティア」のような支援は「園芸福祉」と呼ばれています。
次回は、「園芸福祉」とはどのようなものかについて、小勝さんに伺います。

*冒頭の写真は、西部多摩川線をバックに、農園での小勝さんご夫妻。

 

うちで農園

公式HP: 
https://uchidefarm.com/

公式Instagram: 
https://www.instagram.com/uchidefarm/

農園・直売所:東京都府中市紅葉丘3-49
アクセス:
西武多摩川線 多磨駅より徒歩10分

西武多摩川線 白糸台駅より徒歩12分
京王線 武蔵野台駅より徒歩15分

うちで農園さんのトマトは、以下の店舗と直売所でお買い求めいただけます。
マインズショップ多磨店(定期販売)
府中特産品直売所(定期販売)

コープみらい寿町店(不定期販売)
ライフ東府中店(不定期販売)